学生結婚の体験談

CV107

将来を考えて

僕は大学2年の時に同じ学部で知り合った彼女と、学生結婚を果たしました。
いわゆるデキちゃった結婚だったわけですが、もちろんすんなり結婚出来たわけではありません。
社会人ともなれば、子供が出来れば親なども仕方ないと結婚を許してくれますし、男としても責任を取らねばと結婚を決断するでしょう。
ですが、僕は当時学生です。

自分としては彼女の事がとても好きでしたし、子供ができたなら一緒になって幸せにしたいという思いがありました。
なので彼女から子供ができたと聞かされた時、直ぐに「結婚しよう」と口にしたほどです。
ですが、直ぐにプロポーズしてしまう時点で、若いと言いますか、社会のことを何も知らない学生丸出しだったと思います。
彼女の両親のところに挨拶に行ったところ、ものすごい勢いで怒鳴られ、猛反対されました。
それは僕の両親も同様でした。

親戚の伯母まで出てくる始末だったんです。
何が原因でそんなに反対されたのかというと、結婚より先に子供を作って順序が逆だとかそういう単純な話ではありません。
学生の分際でどうやって妻子を養っていくのかという話と、結婚して家庭を持ってどうやって学生としての本分を全うするのかという重い問題でした。
まだ20歳そこそこで若かったですから、彼女と結婚できるとか、そういう事しか頭に浮かばず浮かれていたのですが、結婚するという事、家族を持つという事の重大さに大人たちの反対にあって初めて気づかされました。

大人になることの決意

彼女と結婚するのが悪いとか、計画性なく子供を作ったことへの怒りというより、僕たちの将来を考えての反対やお叱りだったと思います。
それでも、子供を堕ろすという選択は嫌でしたし、それは彼女も同じでした。
もちろん、大人たちも子供を犠牲にすることを望んでいたわけではありません。
ですが、養っていく力が当時の僕にはまだなかった以上、子供が産まれても不幸になるという考えは持たれていたと思います。
そこで僕はある決心をします。

大学を辞めて働こうと思ったのです。
ですが、これも両家の両親に猛反対されました。
今時、大学も出ずにきちんとした職業に就けるはずがない、若いうちはともかく、将来的には収入も伸びずに妻子に苦労をかけるだけだと言うのです。
結局のところ親たちが僅かながらも資金援助をしてくれることになり、僕は大学を辞めずに朝晩のアルバイトをこなしながら学業との両立を図りました。
結婚式ももちろんお預けにして、大学卒業後、無事に就職し、最初のボーナスが入った後で、自分のお金で両親や親戚を招待し、生まれた子供と共に披露宴を挙げることが出来ました。